皆さんは自分の歯磨きの仕方に自信はありますか?歯磨きというのは、子どもの頃に身に付くものなので、大人になってからは特に意識することなく、ただ漫然と磨きがちです。まだ、自己流にもなりやすく、正しい歯磨きを行えている人はごく一部に限られるのが現実なのです。そこで今回は、正しい歯磨きの仕方についてわかりやすく解説します。
歯磨きは、最低でも1日2回は行いましょう。具体的には、朝と夜眠る前に歯磨きすることで、虫歯や歯周病を予防しやすくなります。理想をいえば、何らかの食べ物・飲み物を口にする度に、歯磨きするのが望ましいです。
歯磨きは、歯面に形成された汚れを一掃するのが目的です。いわゆる“プラークフリー”な状態を作り上げるために、1~2本ずつ丁寧に磨く必要があります。永久歯は、親知らずを除くと全部で28本あるので、自ずとブラッシングの時間も長くなります。ですから、毎回の歯磨きが1~3分程度で終わっている場合は、磨き方と磨く時間を見直しましょう。しっかりと汚れを落とそうとしたら、3~5分はかかります。
歯ブラシは、ペングリップと呼ばれる鉛筆を持つ要領で握ります。手のひら全体で握るパームグリップでは、力が入り過ぎてしまうため、適切ではありません。150~200g程度の弱い力で、毛先を振動させるように磨きましょう。一度に磨く歯は1~2本程度です。歯の平らな部分には毛先を垂直に当て、歯と歯茎の境目には、45度に傾けて挿入してください。
歯と歯の間の汚れは、歯ブラシで除去するのが困難なので、デンタルフロスや歯間ブラシを活用してください。歯間距離が狭い方はデンタルフロス、広い方は歯間ブラシが向いています。
今回ご紹介した歯磨きの回数や時間、ブラッシング方法を身に付けることで、汚れをより効率良く落とせるようになります。当院までご相談いただければ、患者さまそれぞれに最善といえるブラッシング法もアドバイスできますので、むし歯・歯周病を徹底したい方はいつでもご連絡ください。