大人の歯は一生涯、生え代わることがありません。15歳くらいには永久歯列がほぼ完成するのですが、それ以降70~80年、場合によっては90年以上、同じ歯を使う続けることになります。そのため、ケアをしっかり行って、できるだけ長持ちさせるよう努める必要があります。そこで今回は、歯の寿命や長持ちさせるコツなどをわかりやすく解説します。
日本人の歯の平均的な寿命は、50~60年です。つまり一生涯、天然の歯を使い続けられる人は、一部に限られるのです。実際、80歳の時点で20本の歯を残すことを目標とした「8020運動」の達成者は、50%をわずかに超える程度です。一方、予防の先進国である北欧では、ほとんどの人が80歳の時点で20本以上の歯を残せています。
日本人が歯を失う原因の第一位は歯周病、第二位は虫歯となっています。意外に思われるかもしれませんが、歯周病の方が歯を失う原因になりやすいのです。歯周病は歯を支える歯茎や歯槽骨を破壊する病気、虫歯は歯そのものを溶かす病気であり、いずれも歯に対して深刻な悪影響をもたらします。それだけに、早期発見・早期治療が重要となるのです。
自分の歯を長持ちさせるためには、虫歯や歯周病を予防するのが最善といえます。これらの病気にかからなければ、歯の寿命が縮まることもありません。定期的に歯科検診やメンテナンスを受けて、お口の病気の予防に努めましょう。
歯科医療は日々、急速に進歩していますが、現状、天然歯にまさる人工歯は存在していません。メリットの多いインプラントでも、天然歯の機能を完全に回復させることは不可能なのです。その点も踏まえた上で、自分の歯を長持ちさせる努力をしていきましょう。
このように、自分の歯を長持ちさせる上で最も有効なのは、虫歯・歯周病を予防することです。いつまでも自分の歯で噛みたい、健康なお口でありたい、という方は、ぜひ当院の予防歯科までお越しください。患者さまに最善といえる予防プログラムを立案します。