歯並びの矯正を快適に行えるインビザライン矯正には、たくさんのメリットがありますが、同時にデメリットも存在します。インビザライン矯正を検討中の方は、その両方を把握しておくことが大切です。
インビザライン矯正では、透明なポリウレタン製のマウスピースを使用します。厚さは0.5mm程度しかなく、装着していても装置が目立ちません。周囲に気付かれずに矯正治療を進めることが可能です。
インビザラインのマウスピースによってかかる矯正力は、比較的弱いです。強い力をかけず、ゆっくりと着実に歯を移動していくのがインビザラインの特徴なので、施術に伴う痛みや不快感も少なくなっています。
インビザラインのマウスピースは、食事の際に取り外せます。食事制限がかからず、治療開始前と同じように食べることを楽しめます。また、歯磨きの際にもマウスピースを取り外せるため、お口および装置のケアがしやすいです。
一般的なワイヤー矯正では、1ヶ月に1回の頻度で歯医者さんに通う必要があります。装置の異常をチェックしたり、ワイヤーの調整を行ったりしなければならないからです。一方、治療を開始した時点ですべてのマウスピースが完成しているインビザライン矯正では、2ヶ月に1回程度の通院で治療を進めていくことができます。
インビザラインは、ワイヤー矯正ほど適応範囲が広くありません。抜歯をして、歯を大きく移動させるようなケースでは、ワイヤー矯正を併用することも珍しくありません。
インビザラインのマウスピースは、1日20時間以上装着しなければなりません。装着時間を守れないと、治療計画に乱れが生じます。
このように、インビザライン矯正にはメリットとデメリットの両方があります。それらをよく理解した上で、治療を選択することが大切です。